キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
「あれは告白以外の何物でもないでしょ!?」


カエデは絶対告白だよともう一度小さく付け加え、マイクをテーブルに置く。
それでも『う~ん』とサクラは考えこんでいる。


たしかに言われてみれば、好きだと言われた訳じゃない。
『俺のものにする』ってなんじゃい!?
私は物じゃないし、第一私は陽亮が好きでもない。


あれ?逆か??
どっちにしろ、陽亮と付き合う気なんて更々ない。

初彼氏が陽亮なんて、考えただけでも身震いするよ。遊ばれてヤルだけヤッて、ボロ雑巾の様に捨てられるのは目に見えている。


「はい、この話はもうおしまい‼OK?」


腰に手を当て、有無を言わせない口調でみんなに睨みをきかせる。


「「「あ~い」」」



私の恐ろしい形相に、ホントに身震いをし素直に従う3人。


「よろしい。さっ、歌うぞ~‼」


私は満面の笑顔を3人に向けた。
< 104 / 307 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop