キンダーガーテン三   ~それぞれの居場所に~
もう………

誰の何を信じたらいいのか…………訳が分からない。

ハッキリしてることは…………

女の人に子供がいる事。

お父さんとの別れ話に………私達を逆恨みしている事。

尋ちゃんは………女の人に子供がいる事を、前から知ってた。

先生と和也さんも、女に子供がいる事と

尋ちゃんがその事を知っている事を………知ってた。

「唯ちゃん…………大丈夫?」

全ての状況を把握した洋介さんが………

「やっぱり、警察に行こう。
妹さんも知ってるなら………大丈夫だろう?
悠人、唯ちゃんのお父さんに連絡した?」

そうだ。

お父さん!!

お父さんは………この事を知ってるんだろうか?

「警察は………ちょっと待って。
お父さんと連絡がつかない。
尋ちゃんは……女が妊娠してることは知ってるけど………
今、唯ちゃんを襲ってる事は話してない。
幼稚園の事件と重なってたから………。」

「和也さん。
尋ちゃんは……いつ、どうして………妊娠を知ったんですか?」

妊娠ということは………

去年には、知ってたということになる。

さっき見た赤ちゃんは……一歳くらいだったから。

そんな前に………どうして知ってたの?

お父さんは………そんな前から付き合ってたの?

私が知ったのは………ほんの数ヶ月前なのに………
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