キンダーガーテン三   ~それぞれの居場所に~
「落ちたら大変だよ。もっとこっちにおいで。」

心配性の先生は、唯が落ちないように自分はいつも端っこ。

ベットの中では絶対に、キスもしないしギュッもしないの。

もちろんくっついてなんて眠らない。

必ず少し間を空けて眠るの。

先生いわく、からかって寝てた時と違うからだって。

う~ん。分かるような分からないような………。

だから、先生と唯の間にはくまのぬいぐるみがいるんだぁ

「ねっ!先生。
結婚して子供が生まれたら、こうやって寝るのかな?」

「いや、たぶん俺が真ん中で両手に花で寝てると思うよ。」

「ええっ~!女の子が生まれる予定??
唯は、先生にそっくりの男の子が良いのに~」

「俺は、唯ちゃんそっくりの女の子が良いよ。」

「だったら、二人いたら良いね!」

「その前に、キスから先に進めることが先だよね。」

うぅ~。

分かってるもん。

だから一緒に寝ようって言ったのに…………。

「唯ちゃんの気持ちは、分かってるよ。
だったら……もうちょっとだけ進んでみる??」

えっ!進むって………何??

いきなりエッチしちゃうの????

怯えた唯に、クスクス笑って

「こうするのっ!」って………くまちゃんを端っこに追いやって

先生が真ん中に眠ったの。

あれっ??

確か先生が真ん中にくまちゃんを置いたんだよね??

キョトンとしてたら

「理性ばかり気にしてたら、いつ結婚出来るか分からないから……もう止めた。
唯ちゃんだって、結婚したいから一緒に寝ようって言ってくれたんだもんね。
先ずは、心を1歩進めることにした。」って……

心が1歩…………。

うん、そうだね。

だったら………唯も。

ギュッって、先生の腕にくっついたら………真っ赤になった先生。

………??……………。

「唯ちゃん…………先ずは、心だけね。行動は………もう少しゆっくりにして。」って

意味が分からないでいたら………

「横を向くと……以外に胸…………あたっちゃうよ…………。」

ええっ!

ウソ、恥ずかしい!!

真っ赤になった唯に

「こんなハプニングも良いね。」って……チュッ。

「もう限界なので…………おやすみ。」

…………………………………おやすみなさい。
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