言葉はいつも想いに足りない

仁「違う!」

匠海「何が違うの?」

仁「お母さんはお金に
困ってなかったはずだ。」

匠海「お父さんは知らないから
そう言えるんだよ!」

仁「おれ...お父さんは毎月
お母さんにお金を渡してた。
お母さんと匠海がずっと幸せに
暮らせるように。」

匠海「だけど、お母さんは
いつも悩んでた。泣いてた。
早く仕事を見つけなきゃって
笑って僕に言ってた。」

知っていた。
辛い思いをさせる事くらい。
妻が俺の金を使わない事くらい。
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