もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
保健室を開けると先生がびっくりして声を出しそうになったのを、口元に人差し指を立て『しっ…黙って』と言うと、先生は頷いてくれた。
『すみません先生、ちょっと二人にさせてくれませんか?』
「えぇ…じゃぁ、この時間は職員室にいるわ」
小声で会話した後、先生はゆっくりドアを閉めて保健室を後にしてくれた。
さて…
一つだけ閉まったカーテン。
そっと開けると…
『藍!?
おい、しっかりしろ!!』
「はぁ、はぁ、はぁ…っはぁ…」
ベッドのシーツを掴んで苦しそうに呼吸をする藍。
「ごめん…なさ…い…はぁ…」
『そんなのいいって!』
「ごめん…ね…あたし…」
息が乱れていても、途切れ途切れで話す藍。
もう、見ていられなくてベッドに腰を下ろして藍を抱きしめた。
胸元で涙を流して身体を震わせる藍…
『藍…っ』
藍はきっと、元カレに自分が捨てられたことを思い出して、俺に捨てられるのかなと不安になったのだろう。
「捨て…ないで…ひくっ、なんでもするから…」
っ…──────
その言葉に、一瞬大きく開いた目を細めた。
『捨てないから…捨てるわけないだろ!!』
つい、力強い声を出すと藍は身体をビクッとさせて怖がってしまった。
「ごめん…なさい」
その弱々しい声には、もういつもどうりの藍はいなくて…
なぁ、どうしたらいい…?
藍は俺の胸を押して、離れようとした。
ダメだ!
今、離したら…!!
離れようとする藍をグッと胸元へともう一度抱き寄せた。
藍、頼むから…目を覚ませよ…
怖がんなよ…
俺から…離れようとしないで。
─拓叶 side end─