もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
拓叶の力強い声にびっくりして、その瞬間怖くなって離れようとした。
だけど、拓叶はあたしの手を掴んでグッと胸元へと抱き寄せて…
『俺から離れないで…頼むから…一人にしないで』
そう涙ぐんだ声が聴こえて、パッと目を開ける。
「たく…と?」
『一人はもう…嫌なんだ』
「拓叶!?」
拓叶のその声で、さっきまでの震えが止まって、息が楽になったのに気が付いた。
逆に今度は拓叶が震えて…
『ごめん…俺』
「拓叶!!」
震える拓叶の身体をぎゅっと抱きしめた。
あたしが龍也くんに捨てられた時のことを思い出したように、拓叶は離されたお母さんのことを思い出したんだ。
お母さんがいなくて本当はずっと、寂しかったんだ。
虐待はされていても、お母さんが好きだったんだ。
『もう、誰も失いたくない…』
「拓叶から離れないから!
ごめんね…不安、移したね…」
優しく拓叶の背中をさする…
『俺…』
「もう…泣かないでよ。」
拓叶の涙をそっと拭った。
そんな不安そうな顔…しないでよ。
落ち着かせるように優しく微笑んだ後、あたしは拓叶の唇に優しくキスをした…───