もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
拓叶は額に優しくキスを落とすと、どこか悲しげにあたしをみつめた。
互いにそんな顔を見たくないし、させたくないのに。
ぎゅっと、拓叶の服を掴む…
『藍?』
「もっと…」
『もっと…なに?』
こんな言葉…言うのものすごく恥ずかしいけど。
拓叶だからこそ…全て許せる。
見も心も…身体も…
「もっと、めちゃくちゃにして。」
ぐっと、拓叶を見上げると、拓叶は一瞬驚いた顔をしてニヤリと笑みを浮かべた。
『その言葉…もう訂正効かねぇけど、いい?』
「…うん。」
『藍の悲しくて、どうしようもない気持ち…
消し去るぐらい…めちゃくちゃにするよ?』
そっと頬に触れられて、コクリと頷くと拓叶はゆっくり下唇から這うように、唇を合わせてきた。
ネクタイをするりと取られて、制服を脱がされていく…
指が胸元に触れてドクンッと、大きく跳ね上がる鼓動…短い吐息…
互いに吸い付くように絡み合う舌…
さっきまで、悲しくてどうしようもならない感情が薄れていき、拓叶をどんどん夢中になっていく…