もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
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拓叶の自転車の後ろに乗って、揺られること15分…
着いたのは三階建てのアパートだった。
『ここが俺の家』
「ほんとに…一人暮らしなんだ」
『ふっ、なんだその反応。』
「だって…」
『はは、今開けるから』
鍵を開けると、まっすぐ続く廊下が見えたと同時に部屋のいい香りが漂った。
入らずしてもわかる…オシャレ感。
さすが…拓叶。
『ほら、入れよ』
「あ、うん。
お邪魔します…」
『ははっ』
「なによ…」
『いや、お邪魔しますから“ただいま”に変わってくんだろうな〜って思ってさ』
…………
……
「やっ!気が早いって!!」
『行く宛ねーのに?』
「…うぅ。」
『まぁ、いいから適当に座れよ』
案内された部屋は青のカーテンに、青のベッドカバーに青のラグが敷いてあった。
青ばっかり…────
でも、青は確か安らぎの効果色だったよね。
とりあえず、テーブルの側に座る。
「あ、バッグごめん!!」
『いいよ、そんな重くもなかったし』
「…ありがと」
バッグを受け取って開けると、もうぐちゃぐちゃで…
恥ずかしい…。
でも本当に泊めてもらっていいのかな…