独占欲強めの王太子殿下に、手懐けられました わたし、偽花嫁だったはずですが!
「……いえ、いいんです。ありがとうございます。アーベル様……ここに招待していただけるのは、とても珍しいことだと聞いたので」
「——『大切な相手』を呼んだんだから、おかしなことではないだろう」
また、彼はフィリーネを困らせるようなことを口にする。大切な相手って、ここには二人しかいないのだから恋人のふりをしなくてもいいのに。
「え、ええと……それはそう、かもしれませんけれど」
こんな風に扱われたことなんて、今までなかった。アーベルは、こんなに優しかっただろうか。
手を取られて、そのままサンルームの中へと案内される。サンルームの中は居心地よさそうに調えられていた。
二人並んで座れるサイズのソファは低めで、のんびりくつろぐのに向いている。ソファと高さを合わせたテーブルの上には、山のように甘いお菓子が積み上げられていて、それからサンドイッチやスコーンなど、お茶には欠かせないものも並んでいる。
スコーンにつけるためのレモンカード、クロテッドクリーム、蜂蜜。それに様々な種類のジャム。
目の前で繰り広げられている光景に、フィリーネは目をぱちぱちさせることしかできなかった。
「——『大切な相手』を呼んだんだから、おかしなことではないだろう」
また、彼はフィリーネを困らせるようなことを口にする。大切な相手って、ここには二人しかいないのだから恋人のふりをしなくてもいいのに。
「え、ええと……それはそう、かもしれませんけれど」
こんな風に扱われたことなんて、今までなかった。アーベルは、こんなに優しかっただろうか。
手を取られて、そのままサンルームの中へと案内される。サンルームの中は居心地よさそうに調えられていた。
二人並んで座れるサイズのソファは低めで、のんびりくつろぐのに向いている。ソファと高さを合わせたテーブルの上には、山のように甘いお菓子が積み上げられていて、それからサンドイッチやスコーンなど、お茶には欠かせないものも並んでいる。
スコーンにつけるためのレモンカード、クロテッドクリーム、蜂蜜。それに様々な種類のジャム。
目の前で繰り広げられている光景に、フィリーネは目をぱちぱちさせることしかできなかった。