二番目……

「わぁ～！！海だぁ～。」

砂浜を裸足で走る僕。

海の家も沢山の人もないけど……大好きな人達と来れてサイコ～

「ケン！オレに追いついたらジュースおごってやる。」

「ヨッシャ！！」

鬼ごっこする僕達を笑いこける先生達と

心配そうに見てる唯ちゃん。

なんだか家族みたい。

結局、大人げない悠に追いつかなくて………

ジュースはおあずけ……。

チェッ。

目的の………遠足の下見を始めた唯ちゃんに手を引かれ

危ないところが無いかチェックする。

「ケン！ここで行ってみたい所があるか？」

行ってみたい所？？

「うん。
さっき見つけたアスレチックのところと……
裏の草がいっぱいあるところ！
バッタが飛んでたよ！
後ねぇ～」

「ほらッ！ケンを連れてきて正解！！
子供にしか興味をそそらないところがあるからね！
園長を口説いて良かった。」

「さすが森先生。
あんな古びたアスレチックに行きたいなんて……大人にはない！」

「草むらなんて……海に来て想像もしないもん！」

ふぅ～ん。悠って、先生の中だとしっかりしてるんだぁ～

友達が誉められて、ちょっといい気分！

二人の先生達が悠とお話してるのに………唯ちゃんは一人で遊んでる。

「この子も、ケンと同じ理由で連れてきた。」

そう、今日は年中組の遠足の下見。

唯ちゃん達年少組は…ドングリ公園だもん。

僕も去年行ったよ。