二番目……
貝殻拾いに夢中の唯ちゃんは…一人でどんどん遠くに行ってる。

小さな階段につまずきそうになって……

「唯先生!」って悠が大きい声をあげる。

ハッとした唯ちゃんが、「すみません。」って慌てて帰ってくる。

「危ない!!」

悠が走って行って…………セーフ。

砂浜に足をとられてこけそうになった。

「確かに………ありうる。」

「注意事項に、『転けやすいから走らない』って入れますね!」って

3人で笑ってた。

「ケンちゃん、見て!ピンクの貝殻だよ!
黄色もあったのに………先生が踏んじゃった………。」

残念そうな唯ちゃんに

「悪い……。」って。

「下見!終わったよね?
森先生、お金ちょうだい!!
カナ、ジュース買って来よう。ケンちゃんも行こう!」って

僕にウインクする海晴先生。

…………………!!

「うん、行こう!
悠と唯ちゃんのも買って来てあげる!」

「えっ………あっ……だったら私も………」っていう唯ちゃんに

「唯ちゃんは転けやすいから留守番してて!」って

悠にお金を貰って、サッサと買い出しに行く。

「ケンちゃんこっちこっち!!」

海晴先生と夏苗先生に引っ張られて慌てて隠れる。

少し離れてるから、声は聞こえないけど二人の様子はバッチリ見える。

二人で並んだ後ろ姿は…………

羨ましい!!!!

悠だけズルい!!

僕も唯ちゃんと仲良くしたい!!!

3人で仲良くしたいって思ったけど………悠に唯ちゃんを取られるのは嫌だ!!!

海晴先生に言ったら

「同感!」って………意地悪そうに笑った。

ヨシ!!作戦変更だ!

3人で新たな相談をする。

『悠に唯ちゃんをあげるのを止めよう』作戦!
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