艶恋婚~御曹司と政略結婚いたします~

『デートすることになりました』


そう入力してトン、と送信ボタンの上を指で叩く。
彼女らしいことをするにはどうしたらいいのだろうか、きっとなんだかんだ話をしているうちにお節介な友人たちがいろいろと伝授してくれるのだ。


数分も経たないうちに何人かの既読がついて。


「わっ」


ぱぱぱぱぱっ!
といくつかスタンプやら驚きのメッセージが入った。


『嘘っ!』『藍がまじで』『相手誰!』『ついに藍ちゃんに彼氏が』『ちょっと明日の天気大丈夫?私デートなんだけど』


うるさいな!
と思うようなメッセージがしばらくがちゃがちゃと流れていた。

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