艶恋婚~御曹司と政略結婚いたします~
私を部屋まで送り、玄関先で頬にキスだけ残して帰っていく。
今夜も彼は紳士的だった。
こんなにも私に合わせてくれているのだ、私も少しは、何かしなければいけないような気にさせられる。
お風呂に入ったあと、寝転びながらスマホを弄りメッセージアプリを起動する。スクロールして、久しぶりに大学の友人だけのグループチャットを開いた。
社会人になってからは、それほどしょっちゅう連絡をとったりはしないけれど、たまに近況を報告しあったりする。主に、彼氏ができた、とか、別れた、とか。
ぱぱぱっ、と指を滑らせ『この度政略結婚をすることになりました』と入力して、一旦消す。
いや、いくらなんでもそれは説明するのが大変だ。
そのこと自体を相談したいわけじゃないのだ。
今夜も彼は紳士的だった。
こんなにも私に合わせてくれているのだ、私も少しは、何かしなければいけないような気にさせられる。
お風呂に入ったあと、寝転びながらスマホを弄りメッセージアプリを起動する。スクロールして、久しぶりに大学の友人だけのグループチャットを開いた。
社会人になってからは、それほどしょっちゅう連絡をとったりはしないけれど、たまに近況を報告しあったりする。主に、彼氏ができた、とか、別れた、とか。
ぱぱぱっ、と指を滑らせ『この度政略結婚をすることになりました』と入力して、一旦消す。
いや、いくらなんでもそれは説明するのが大変だ。
そのこと自体を相談したいわけじゃないのだ。