艶恋婚~御曹司と政略結婚いたします~

あの日の自分を今更恨めしく思う。


はあ、とため息と同時にスマホをベッドの上に落とした。
ついでにそのまま、上半身もこてんと落として寝転がる。


仕事もしてないし、ここで葛城さんを待つだけの毎日は時間が余りすぎて今まで以上に彼のことを考えてしまう。


あの人に、好きになってほしい。


そんな気持ちが膨らんで、胸が苦しい。
葛城さんは相変わらず優しいし、話もたくさんしてくれるし。


キスも、甘い。


普通ならそれで、愛されていると実感出来るものなのだろう。
だけど、私たちの場合そうはいかない。


少しは、好きになってもらえているのだろうか。
愛情の探し方がわからない。


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