艶恋婚~御曹司と政略結婚いたします~

新作和菓子。
はぐらかされた柳楽堂の事件、神戸から追いかけてきた絵里さん、関西の工場。


今までは何気なく見過ごしてしまっていた小さな点まで思い出されて、繋がり始める。
疑心暗鬼から、勝手に繋げてしまっているのかもしれない。
かもしれないけれど……全く無関係とも思えない。


そしてまたはぐらかされたら、と思うと声は出ず、彼の電話が終わるまで息を潜めていた。



「おかえり。遅いからどうしたのかと思った」

「すみません、買い物に出たのも遅かったから……葛城さん、やっぱり具合悪いんですか?」


買い物してきたものが入っていたビニール袋を、ダイニングテーブルに一旦置いた。


「大丈夫だよ、病み上がりだからって早く帰らされただけ。君は?」

「えっ?」

「くっついて眠ってしまったから、移してないか心配だった」

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