艶恋婚~御曹司と政略結婚いたします~
葛城さんの隠し事
***


葛城さんの処置が終わるまでの間、私は処置室前の通路にあるベンチで待っていた。


私の方は、肘や脛、膝などぶつけて痛みはあったが骨にも異常はなくただの打撲で済んでいた。


涙が止まらない。
ハンカチで押さえても押さえても、溢れだして顔が上げられなかった。

< 345 / 417 >

この作品をシェア

pagetop