艶恋婚~御曹司と政略結婚いたします~
破水した後から、痛みは急に激しくなった。
そう伝えているのに、こんな痛くて痛くてつらい時に内診されて、なんだか泣きたくなってくる。けど、痛みで頭がぐるぐるして、もう何がなんだかわからなくなった。
「あら、急に進みましたね。お部屋移りますよ歩けますか?」
「あ、歩きますっ……」
呑気そうに聞こえる看護師さんの声が、憎らしくなってくる。いや、間違いなく逆恨みだし、ここで看護師さんに慌てられるよりも、落ち着いて対処してくれる方が良いに決まっているのだけれど。
LDRに移ってすぐ、手に握りしめたスマホが、短く震えた。
『大丈夫? どうなってる?』
圭さんからのメッセージに、返信しようとして指が震えた。
指先が痺れて上手く動かない。
陣痛が本格的になったこと、LDRに移ったことを伝えないといけないのだけれど。
「……ひっ!」
また痛みが襲ってきて、泣きそうになる。奥歯を噛みしめてうめき声をあげながら、返事をしている余裕なんてなくなって、指が適当なスタンプを選んで押した。
「ううぅぅぅっ!」
「葛城さん、力抜いて! 大丈夫だからゆっくり息をして!」
看護師さんが大きな声でそう声をかけてくれる。
けれど、最大級に痛いのに、力を抜けなんて無理を言うなと思う。母親学級でも散々言われていたし、よく頭でわかったつもりだったのに、実際にはとんでもない。
しかも、さっきまでは痛いだけだったのに、今度は痛いのに更にお腹に力をいれて力みたくなるような、そんな感覚もプラスされた。
なのに力は抜けと言う。身体は力めという。
そう伝えているのに、こんな痛くて痛くてつらい時に内診されて、なんだか泣きたくなってくる。けど、痛みで頭がぐるぐるして、もう何がなんだかわからなくなった。
「あら、急に進みましたね。お部屋移りますよ歩けますか?」
「あ、歩きますっ……」
呑気そうに聞こえる看護師さんの声が、憎らしくなってくる。いや、間違いなく逆恨みだし、ここで看護師さんに慌てられるよりも、落ち着いて対処してくれる方が良いに決まっているのだけれど。
LDRに移ってすぐ、手に握りしめたスマホが、短く震えた。
『大丈夫? どうなってる?』
圭さんからのメッセージに、返信しようとして指が震えた。
指先が痺れて上手く動かない。
陣痛が本格的になったこと、LDRに移ったことを伝えないといけないのだけれど。
「……ひっ!」
また痛みが襲ってきて、泣きそうになる。奥歯を噛みしめてうめき声をあげながら、返事をしている余裕なんてなくなって、指が適当なスタンプを選んで押した。
「ううぅぅぅっ!」
「葛城さん、力抜いて! 大丈夫だからゆっくり息をして!」
看護師さんが大きな声でそう声をかけてくれる。
けれど、最大級に痛いのに、力を抜けなんて無理を言うなと思う。母親学級でも散々言われていたし、よく頭でわかったつもりだったのに、実際にはとんでもない。
しかも、さっきまでは痛いだけだったのに、今度は痛いのに更にお腹に力をいれて力みたくなるような、そんな感覚もプラスされた。
なのに力は抜けと言う。身体は力めという。