苦いアメ
営業課ではなく、その隣にある会議室に入った。


「あの…営業課じゃなくていいんですか?」


私がそう聞くと、春木さんはああ、と面倒くさそうに答えた。


「いきなり戻ったからデスクに空きがなくてな」

「そうなんですか」


へぇ、と思いながら会議室を見渡す。
使ってるであろう机には、たくさんの資料が積み重なっており、パソコンとコーヒーメーカーが置いてある。

コーヒー飲むんだ…。

って、そりゃ飲むよね(苦笑)


「早速始めるが、ちゃんと聞けよ。」

「はい」

「今回のプロジェクトはかなり大きなものだが、生憎今は俺一人だけとなっている。後日、あともう1人来るから。お前の仕事は、資料をわかりやすくまとめること、出張や会議のときは話になっているものを書きとめろ。要するに、話し合いを詳しくわかりやすくまとめろ。それがお前の仕事だ。わかったか?」


「はい、わかりました。」


春木さんは、今すぐこれをまとめろと言わんばかりに資料を私に渡してきた。


「これまとめておけ。」


「こ、こんなにもですか?」


いやいや…!こんなのいくらなんでも量が多すぎ!
今日で終わるか怪しい…


「当たり前だ。明後日使うからまとめておけ」


お、鬼だ…!この人鬼だ!
< 14 / 15 >

この作品をシェア

pagetop