恋してる女の子って最高に可愛い
｢やっと終わったあ〜！｣
あとは掃除して帰るだけ！
｢今日帰りどっかよってかない？｣
梨奈ちゃんが言った。
｢いいよ〜！どこ行くの？｣
｢美味しいパンケーキがある喫茶店があるんだけど、そこ行きたいなって｣
｢パンケーキかあ、樋口くんも誘っていいかな…？｣
｢あ、いいよ！気になってるんだもんね｣
｢気になるって言うか、もう本当に好き｣
｢ここにいる恋する女の子を応援しなくては！｣
梨奈ちゃんがなんか張り切ってる。
樋口くん誘ってこよう。
｢樋口くーん！今日パンケーキ食べに行くんだけど一緒に行かない？｣
｢行く、どこのパンケーキ？｣
｢梨奈ちゃんが喫茶店って言ってた｣
｢あ〜、ならあの店かな｣
｢樋口くんデザートとかにはやっぱり詳しいんだね｣
｢甘いもの好きだからな｣
｢ねえ樋口くん、私達連絡先交換しない？｣
｢いいよ｣
｢やった！甘いものとか男の子1人じゃ食べに行きずらくない？そういう時呼んでよ｣
｢いいのか？｣
｢いいよ！気軽に呼んで！｣
｢実は周りがきになって行けなかった店何個かあるんだよなあ…すっげえ、助かる｣
よかった。拒否られたらどうしようかと思った。
私達は連絡先を交換した。
｢そういえば早川くんは？｣
｢女から校舎裏によばれてる｣
｢そっか、待ってた方がいいかな…？｣
｢別に大丈夫だろ｣
｢ほら、だって樋口くん1人男の子だし｣
｢別に気にしねえよ、でもまあ…美羽が待つってんなら待つけど｣
｢待ってようよ、せっかく仲良くなれたんだし｣
｢わかった｣
｢ちょっと麗香達に伝えてくるね！｣
｢おう｣
｢樋口くん良いって！でも早川くんがまだだから、一応待ってようって話になった！｣
｢わかった！美羽ちゃん樋口くんとすんなり話せるようになったね？｣
｢えっ？そ、そうかな？｣
｢初めの頃は話しただけでうー話せたーって泣いてたのに｣
｢その節はお騒がせしました…｣
少し笑って言った。
話してたら早川くんが帰ってきた。
｢涼哉、ごめん遅れた｣
｢謝るなら美羽達に謝れよ｣
｢えっ、？なんで？｣
｢あ、早川くん…実はみんなで喫茶店にパンケーキ食べに行こうって話してて、早川くんいないから少し待ってようかって待たせて貰ってたんだよ｣
私がそう言うと
｢そうだったんだ、ごめんね待たせちゃって｣
｢あ、ううん！いいの！｣
｢じゃあ、行こうか！｣
みんなで喫茶店に向かった。
｢ご注文はお決まりでしょうか？｣
｢えっと…パンケーキ5つと、ミルクティーが2つと、レモンティー1つとカフェオレ2つでお願いします！｣
｢かしこまりました、ごゆっくりどうぞ〜｣
梨奈ちゃんが全員分頼んでくれた！
すごいな…。
私だったら緊張して間違えて言っちゃいそう…。
｢お待たせいたしました、ミルクティーのお客様〜｣
｢はーい！｣
ミルクティーが私と樋口くん、レモンティーが麗香、カフェオレが早川くんと梨奈ちゃん。
｢わあ〜！パンケーキふわっふわだ〜｣
｢いただきます！んん〜おいしい！｣
すごいふわふわしてて食べごたえもあって美味しかった。
｢ほんとだ〜！おいしい！｣
｢樋口くんは？おいしっ？｣
｢うまい！｣
やっぱり幸せそうに食べる樋口くんの表情好きだなぁっ…。
来てよかった。もっと樋口くんといろんな甘いもの食べに行きたいな…！
｢ていうか、梨奈ちゃんカフェオレ飲めるんだね｣
｢飲めるよ〜麗香ちゃん飲めないの？｣
｢私は飲めるんだけど、一番近くに飲めない子がいるから｣
ギクっ……
｢そ、それって私のこと…？｣
｢他に誰がいるの？｣
｢ですよね〜…｣
実はもう1人心当たりある人が…。
｢樋口くん｣
｢な、なんだよっ…｣
｢コーヒー飲める？｣
｢の、のめる｣
｢見栄張ってない？｣
｢張ってない！｣
｢飲めるか飲めないかは僕のカフェオレを飲めばわかるさ｣
そう言って早川くんがカフェオレを渡すと、樋口くんはゆっくり口に運んだ。
｢うえ…にがっ……｣
｢やっぱり飲めないんじゃん！｣
｢うっせ…、美羽もだろ｣
｢一緒に克服しようよ！｣
｢やだね｣
｢なんで〜！いいじゃん！｣
｢苦いものは嫌いだ｣
｢甘いものと一緒に飲めばきっと飲めるよ！｣
｢……｣
｢お願いっ…！｣
｢わーったよ｣
｢ほんと？一緒に克服してくれる？｣
｢ああ｣
｢やったあ！｣
パンケーキ食べたあとも少し話してから帰った。
