ハツコイ
か、感動…
「こ、これもらっていい?お部屋に飾ってもいいかな!?」
「飾る!?だったら筆でもっとちゃんと書くよ…」
「それもぜひお願いしたいけど…でも、これもほしい!!」
安座間柚奈。
私、これからはこの名前なんだな。
…と、感動してるのも束の間、誰かが階段を登る音がするなと思ったら…
琉偉の部屋の扉が開かれた。
「あれ、琉偉兄。帰ってたんだ。」
そこに現れたのは…
「おう、志貴。久しぶりー。」
「し…しき…くん?あの……??」
そう。
琉偉には、一回り年の離れた弟がいて。
私たちが高校時代付き合ってた頃、幼稚園から小学生に上がるまでの成長を見ていたけれど…
そんな志貴くんが…
「もう高校生?」
そりゃ10年経つんだもん、当然だよね。
だけど、なんだか感慨深い。
高校時代の琉偉とソックリ。
そんな志貴くんが、私を見て呟いた。
「あれ?琉偉兄の彼女?前も見たことある気がする。」
す、するどい…
なんという記憶力。