ハツコイ
「柚奈さんと結婚させてください。」
琉偉の結婚の挨拶はいたってシンプルなものだったけれど。
でもその力強い言葉に、私は隣で泣きそうになってしまった。
「不束な娘ですが、よろしくお願いします。」
お父さんも同じように、シンプルに返事をしていた。
「ママも安心だわ〜!柚奈ちゃんがやっとお嫁に行けるのね♪」
「しかも琉偉くんとだからなあ。再会できてよかったな、柚奈。」
「うん…本当にそうに思う。」
そう言って琉偉をチラッと見ると、琉偉も嬉しそうに笑ってくれていた。
「今日はお祝いしなきゃ。ママ、お料理頑張っちゃうから、それまで二人はお部屋で待っててね。」
お母さんとお父さんが張り切って料理にとりかかり始めたので、私は琉偉と一緒に自分の部屋へ向かった。