ハツコイ
「それじゃあ、一緒に帰ろう?」
…言えた。
今のは、ヘンじゃないよね?
だって、安座間くんが雨に濡れて、風邪引いちゃったらいけないし。
…なんて、自分の中で言い訳して、下心を必死に隠そうとする。
「あ、りがと。」
ぎこちないありがとうに、ドキドキしてしまう。
あれれ?
私、さっきからおかしい。
そして、さり気なく傘を持ってくれた。
私が濡れないように気を遣ってくれてるのがわかる。
私の方に傘をさし、歩幅も合わせてくれてて。
なんだろ、さっきから。
安座間くんのこと、気になって仕方がない。