ハツコイ
私たちが付き合っていることは、学校中に瞬く間に広まった。
先生までもが知っている、私たちの仲。
ほとんど毎日一緒に登下校をして、クラスもずっと一緒で思い出もいっぱい共有できて。
ほんとにほんとに楽しい日々だった。
そして、あの日…
卒業式が明後日に迫っていた、あの日。
授業は午前で終わり、いつものように琉偉と一緒に帰った。
「…あれ?」
「どうした?柚。」
家に着くと、お父さんとお母さんの姿がなかった。
「おかしいな、今日は二人とも仕事休みって言ってたのに。」
鍵を開けて家の中に入ると、玄関の棚の上に、書き置きが残してあった。
“柚奈ちゃんへ パパとママはこれからデートに行ってきます。今日はホテルに泊まるから、戸締りしっかりね!”
「………何これ。」
父と母は、未だに娘を放っぽってもデートに出かけちゃうようなラブラブさ。
そんな両親に呆れていると、琉偉が隣で笑っていた。
「さすが柚のお父さんとお母さん!ほんといい二人だよなー!」
どこが!?
…と言いたいところだけど、琉偉が両親のことをそう思ってくれるのが嬉しいから、その言葉は飲み込んだ。
「琉偉、もし時間あるなら、上がっていかない?」
この時の私は本当に、何も考えずに琉偉を家に入れたんだ。
ただ、もうちょっと一緒にいたい…
その想いで。
先生までもが知っている、私たちの仲。
ほとんど毎日一緒に登下校をして、クラスもずっと一緒で思い出もいっぱい共有できて。
ほんとにほんとに楽しい日々だった。
そして、あの日…
卒業式が明後日に迫っていた、あの日。
授業は午前で終わり、いつものように琉偉と一緒に帰った。
「…あれ?」
「どうした?柚。」
家に着くと、お父さんとお母さんの姿がなかった。
「おかしいな、今日は二人とも仕事休みって言ってたのに。」
鍵を開けて家の中に入ると、玄関の棚の上に、書き置きが残してあった。
“柚奈ちゃんへ パパとママはこれからデートに行ってきます。今日はホテルに泊まるから、戸締りしっかりね!”
「………何これ。」
父と母は、未だに娘を放っぽってもデートに出かけちゃうようなラブラブさ。
そんな両親に呆れていると、琉偉が隣で笑っていた。
「さすが柚のお父さんとお母さん!ほんといい二人だよなー!」
どこが!?
…と言いたいところだけど、琉偉が両親のことをそう思ってくれるのが嬉しいから、その言葉は飲み込んだ。
「琉偉、もし時間あるなら、上がっていかない?」
この時の私は本当に、何も考えずに琉偉を家に入れたんだ。
ただ、もうちょっと一緒にいたい…
その想いで。