サーペンディス 天秤に架けられた少女



 本を読んでいると例の人物がやってきた。ドアを叩いている。

「ちょっと待ってくれ」

 ドアを開けるとびしょびしょに濡れたレオナが立っていた。
「飛んでたら急に降ってくるんだもの。びっくりしたわ」

 そう言って肩を下げた。
「んまぁ入ってくれ」
 俺はレオナを家の中に入れた。



< 64 / 90 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop