秘密の約束。

憎しみ。mutuke

俺は部屋に入るとベッドに座った。

計画を進めちゃいけない?

なんだそれ。



お母さん。





あなたの考えは俺と合わないです。




きっと俺は1人でもあいつを殺しにいくはずだから。



机にあるノートに手を伸ばす。

これお母さんが見たのかな。

ショックではないけど少し胸が空いたみたいになった。



苺香の…





苺香のお母さんが悪いわけじゃない。

俺の父さんがギャンブルで酒に溺れたせいなんだ。






なぁ、父さん。






あなたがここにいるのであれば今すぐ声に出して伝えたいよ。





どうしてこんなに人を巻き込むんだよ?





どうして苺香のお母さんなんだよ。



頭で分かっててもどこかで苺香を責めているんだ。



苺香じゃない。苺香じゃないんだ。

必死に頭で否定するのに湧き上がってくる気持ち。
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