秘密の約束。
──────放課後

キーンコーンカーンコン…


「さよおならー」


みんな嬉しそうに散っていく。


「今日遊ぼー」

「なにするー?」


楽しそうな遊ぶ計画をたてる会話を聞きながら

あたしは先生のもとに向かった。


「あぁ、どこで話聞いたらいいかな?視聴覚室とか?」


ニヤリと笑った顔を見逃さなかった。


「どこでもいいです。人があまりいないところ…」


あたしはニヤニヤと笑う先生を睨みつけ

真顔で答えた。





「じゃあ、視聴覚室でいいわね」



先生は歩きだした。あたしは少し後ろで歩く。


なぜかわからないけど隣では歩きたくなかったからだ。


先生は呟いた。


「あたしのこと知ってるの?」
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