秘密の約束。

睦月の生い立ち。

とぼとぼと歩く2人。
このまま家に帰ると、きっとおばちゃんは心配する。

「おばちゃん、家にいるよね?」

睦月も同じ考えだったみたいで

「心配かけたくねぇよな…」

あたしらが帰ったら事情を聞いて学校に乗り出すに決まってる。

睦月はしばらくの間考えて


「…行きたとこがあるんだけど。行ってもいい?」



目を細めて微笑んだ。

その顔は

秋の太陽の光を浴びて綺麗に輝いて見えた。

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