おもかげlover...〜最上級に最低な恋〜
「いつだって、ひとりになんかしねぇよ…」
「ううん…今夜だけ…」
精一杯の笑顔を月が照らしてくれた。
不思議そうな顔をする佐藤くんを支えて、部屋までの階段をあがった。
真っ暗な玄関に入ると、程よいボリュームで音楽が聞こえてくる。
「弟、毎日CDかけっぱで寝るから」
片付いているとはいえない玄関や廊下を通って、鳴り止まない音楽の部屋の隣が佐藤くんの部屋。
まさに男の人の部屋という感じの、ごちゃついた感に思わず笑ってしまった。
「潤の部屋はめっちゃキレイだったっしょ?」
佐藤くんから潤くんの名前が出てハッとした。
また今日も朝からメールの返信をしていなかった。
彼にはちょくちょく送っていても、潤くんを放置してしまう。
無意識にだからタチが悪い。
佐藤くんに、″ちょっとごめん″と断って、携帯電話を確認すると着信1件とメール3件と表示されていた。
着信は潤くんから、メールは、彼、潤くん、そしてやまやまからだった。
彼からは通常の日常メール。
潤くんからは、
-なにかあった?-
と…昨日から違和感を感じているに違いない。
そして、やまやまからは…
☆
送ったらすぐ帰れよ!
誰にでも優しくすんなよバカ。
と、きていてふき出した。
そしてベッドに倒れ込んでいる佐藤くんに言った。
「やまやまとは大丈夫そうだよ」
「ううん…今夜だけ…」
精一杯の笑顔を月が照らしてくれた。
不思議そうな顔をする佐藤くんを支えて、部屋までの階段をあがった。
真っ暗な玄関に入ると、程よいボリュームで音楽が聞こえてくる。
「弟、毎日CDかけっぱで寝るから」
片付いているとはいえない玄関や廊下を通って、鳴り止まない音楽の部屋の隣が佐藤くんの部屋。
まさに男の人の部屋という感じの、ごちゃついた感に思わず笑ってしまった。
「潤の部屋はめっちゃキレイだったっしょ?」
佐藤くんから潤くんの名前が出てハッとした。
また今日も朝からメールの返信をしていなかった。
彼にはちょくちょく送っていても、潤くんを放置してしまう。
無意識にだからタチが悪い。
佐藤くんに、″ちょっとごめん″と断って、携帯電話を確認すると着信1件とメール3件と表示されていた。
着信は潤くんから、メールは、彼、潤くん、そしてやまやまからだった。
彼からは通常の日常メール。
潤くんからは、
-なにかあった?-
と…昨日から違和感を感じているに違いない。
そして、やまやまからは…
☆
送ったらすぐ帰れよ!
誰にでも優しくすんなよバカ。
と、きていてふき出した。
そしてベッドに倒れ込んでいる佐藤くんに言った。
「やまやまとは大丈夫そうだよ」