おもかげlover...〜最上級に最低な恋〜
「アイツのそういう話一切聞かないなぁ!最後に聞いたの高校の時だよ!笑
その後は全く…アイツ本当に私生活を含めて謎。
ずっと仲良いオレですら謎な奴!」


「そうなんですねー」
と頷くと、佐藤くんはまた笑いながら言う。

「もうひとり仲良い奴がいて、だいたい潤とそいつと3人でつるんでるんだけどさ、潤にそういう系の話なさすぎてもう1人とオレの中ではもしかして男が好きなんじゃないか説が出てるくらい!笑
だから余計、恋愛系の話本人にも聞きにくいんだよー!」




潤くんは恋愛をしていないのか…
してるけどあえて言わないのか…
それとも本当に…男の人が好きなのか…
笑いながら話す佐藤くんにつられて笑っているわたしは、
″彼女はいない″確率が高そうだな。
なんて…勝手に都合よく予想していた。



「潤に聞いてみればいいじゃん。
彼女いるの?って」


平気な顔してそんなことを言う佐藤くんにわたしは思わずタメ口になった。

「ムリムリムリ、無理!
普通に話しするのだって緊張するのに…」

佐藤くんは口を大きく開けて驚くように笑う。

「そんなに好きなんだ?」

そのヒトコトにうなずいてしまったわたしの水島くんへの想いは、佐藤くんに話したことにより更に強い想いへと変わっていく。



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