おもかげlover...〜最上級に最低な恋〜
「どうもしないよぉー」

顔は緩んで、モロ恋してますと言わんばかりの表情なわたし。

「告っちゃう?笑」

なんて茶化されて、笑っているやまやまは少しだけ真面目な顔をして佐藤くんに聞いた。

「水島くんってその辺どうなの?
お前親友なんだから教えてやれよ」

座りっぱなしで、靴ヒモを直す佐藤くんは顔を上げると

「いや、教えたいけどアイツわからないんすよ!」

とやまやまを見る。


「確かに…水島くん…笑
わかんねぇなぁー。けいいちと違って真面目でいい子っていうのは確か。
お前ら2人みたいに馴れ馴れしくもないし!」

嫌味っぽいそのセリフにわたしは笑ったが佐藤くんは間髪入れず反応した。


「いや、オレよりイタ子ちゃんヤマウラさんに馴れ馴れしすぎません?!笑」


「この子めっちゃ馴れ馴れしいよ!
初めてだよこんな馴れ馴れしい子」

そんな会話に今度はわたしが反応した。


「違うんですよ!この人が…やまやまが失礼なことばかり言うんですよ!」

「言ってねーよ!笑」

「言いました!」

中学生の様なやり取りに佐藤くんは笑う。

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