おもかげlover...〜最上級に最低な恋〜
バッグの中から可愛くラッピングしたそれ、を出して…
わたしを見送ろうとこちらを向く水島くんへ向け、両手で差し出す。
「ちょっと…早いけど…誕生日の…あの…よかったら…」
言葉も上手に出なかった。
「えっ!?まじで?」
驚きながら笑顔になってくれた水島くんを見たら、なんだか急に顔が熱くなってきて思わずうつ向いてしまった。
「すげーうれしい!」
と、不器用な笑顔にまたキュンとした。
渡した-それ-は、甘いお菓子。
ベイクドチーズのスティックケーキ。
甘いものが好きと知ったその日から、もし渡せる空気だったら渡そうと考えていたもの。
昨晩は寝るのも後回しにして作っていた。
手作りってどうなの?と、自分でも考え込んだけど結局手作りにしてしまった。
「口に合わなかったら捨てちゃって大丈夫だから…じゃあ帰ります!おつかれさまでした」
慌ただしく帰るわたしに、水島くんはキョトンとしていた。
ラッピングを開けようとしてくれていたみたいだった。
足早に外に出て、吸い込んだ空気はひんやり新鮮で、見上げた夜空には星がキラリ。
カラダから喜びに似た何かがわき上がってくる感覚がした。
渡してよかったなっ。
そう思える反応を水島くんはくれたんだ。
胸のドキドキも水島くんの笑顔も消えぬまま…。
さっきのシーンをリピートしながら帰宅していると、車内にメール着信が鳴り響いた。
赤信号で止まり、携帯電話を開いた瞬間目に入った文字に心臓がドカンと音を立てた。
――新着メール1件――
――水島 潤――
わたしを見送ろうとこちらを向く水島くんへ向け、両手で差し出す。
「ちょっと…早いけど…誕生日の…あの…よかったら…」
言葉も上手に出なかった。
「えっ!?まじで?」
驚きながら笑顔になってくれた水島くんを見たら、なんだか急に顔が熱くなってきて思わずうつ向いてしまった。
「すげーうれしい!」
と、不器用な笑顔にまたキュンとした。
渡した-それ-は、甘いお菓子。
ベイクドチーズのスティックケーキ。
甘いものが好きと知ったその日から、もし渡せる空気だったら渡そうと考えていたもの。
昨晩は寝るのも後回しにして作っていた。
手作りってどうなの?と、自分でも考え込んだけど結局手作りにしてしまった。
「口に合わなかったら捨てちゃって大丈夫だから…じゃあ帰ります!おつかれさまでした」
慌ただしく帰るわたしに、水島くんはキョトンとしていた。
ラッピングを開けようとしてくれていたみたいだった。
足早に外に出て、吸い込んだ空気はひんやり新鮮で、見上げた夜空には星がキラリ。
カラダから喜びに似た何かがわき上がってくる感覚がした。
渡してよかったなっ。
そう思える反応を水島くんはくれたんだ。
胸のドキドキも水島くんの笑顔も消えぬまま…。
さっきのシーンをリピートしながら帰宅していると、車内にメール着信が鳴り響いた。
赤信号で止まり、携帯電話を開いた瞬間目に入った文字に心臓がドカンと音を立てた。
――新着メール1件――
――水島 潤――