おもかげlover...〜最上級に最低な恋〜
誰にも…
誰にも渡したくない。
誰かの彼氏になってほしくない。
涙が出そうになって、苦しくて…
何がどうしちゃったのだろう。
今日、初めての長い沈黙をやぶったのは珍しくわたしからだった。

「あのさぁ…あの…」

水島くんは変わらぬトーンで、

「うん、どうしたの?」

と、返してくれた。







「あのね…あの....
すっごくね、すっごくすっごく……
あの…すっごく……ね…
すっごく…好き。」







言うつもりはなかったのに…
溢れ出した想いは、もうわたしの心に満タンで…
これ以上限界です。とばかりに溢れて、こぼれてしまっていた。
受け止めてほしくて、知ってほしくて…
後先のことも考えず…感情だけで走っていた。


< 93 / 187 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop