おもかげlover...〜最上級に最低な恋〜

時刻は深夜1時を回っていた。
気がつけば5時間近く、いろいろな場所を走ったり水島くんのお気に入りの場所に車を停めて話をしたり。
意外にも沈黙が続くことはなく、笑いが絶えない時間を過ごした。
わたしに限っては終始ドキドキしっぱなしだったけど…

水島くんは翌日仕事がある。
そろそろ帰ろうか…ということになり、車は職場の駐車場へ向かって走り始めた。
この5時間ずっと、隣で運転してくれている水島くんと笑い合って幸せすぎて…
こんなにカッコよくてどストライクの王子様と過ごせた奇跡を噛み締めながら、またチラッと運転席に目がいってしまった。
視界に入ったその姿にキューっと胸が痛くなった。

< 92 / 187 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop