アッファシナンテ
忘れられなかった。
隼也さんから聞いた話が。
お金のためになんて、彼が
そんな事するはずがない。
静寂に包まれた部屋。
いつもと何も変わらないのに
どうしてこんなにも
静かなんだろうと思ってしまう。
彼の笑い声を聞く事は
もう二度とない。
彼が私に教えてくれる事は
もう二度とない。
時計の音しか聞こえない空間。
春川「お嬢様。」
1人になりたいと言ったのに
やっぱり春川は構わず私に
声をかけてきて鬱陶しいと思うのに
何故だかその声に安心した。