アッファシナンテ

遼「今の俺じゃ、あいつを笑顔に出来ない。
好きになってしまったから。
でも、好きになっちゃいけないから。
中途半端な気持ちで言った訳じゃない。
初めて好きになった人だから
俺はあいつに幸せになって欲しい。
だから、あんたが守ってやれよ。」

春川「かしこまりました。
では、私はパーティーの準備が
ありますので失礼致します。」

遼「...あのさ!あいつに
たまには店に顔見せに来いって
伝えといてくんない?
友達?くらいにはなれっから!」

春川「ご自分で電話されては
いかがですか?
お嬢様の電話番号です。」

ほんの少しの笑みを浮かべながら
執事は俺に紙切れを差し出した。
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