アッファシナンテ

橋爪さんは私たちに丁寧に
ぬいぐるみの作り方を
教えてくれた。

ぬいぐるみを作るための
材料は全て揃っていた。
中に詰める綿や糸や針。

花恋「これも拾ったものですの?」

橋爪「ああ、そうだよ。
街中には沢山のものが落ちている。
まだまだ使えるのに
少し汚れただけで使わなくなっただけで
それを皆はゴミだと言う。
世の中に、ゴミなんてものは
ほとんどないんだよ。」

花恋「きっと、これは
橋爪さんが一生懸命
集められたものなのね。」

橋爪「生き甲斐が欲しくてね。
昔は小さなおもちゃ
メーカーにいたんだ。」
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