アッファシナンテ

遼「分かってるよ。
でも、この車はあんたがいつも
乗ってる高級車じゃねぇから
何かあった時、念のために...」

昨日、春川が言っていた言葉を思い出す。

崎本さんは本当に私の事を
守ってくれている。嬉しかった。

私の事を気遣って下さる
崎本さんの事が好きだと思った。

隼也「つか、遼。遅くない?
いつもはもっと飛ばすのに。」

遼「うるせぇな。黙って乗ってろよ。
そっち側のドア開けて蹴り落とすぞ。」

隼也「こわっ。」

隼也さんと話す崎本さんは
私の知らない顔で怒って
私の知らない言葉遣いで
とても嬉しかった。
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