アッファシナンテ

夢中になって周りが見えなくて
皆が無理をしてる事に気付かずに
自分さえよければそれでいいって。
そんな自分勝手な人間だから
私の周りにはいつも人がいないんだ。

俯いた私の頭の上から
聞き慣れた声が聞こえる。

春川「諦めるのですか?」

その声を聞いたのは随分と
久しぶりだった。

花恋「..春川。」

春川「お嬢様が始めた事なのですよ。」

花恋「分かってるわよ!
だけど、橋爪さんが
疲れてしまったのだから
仕方がないじゃない!」

私が声を荒らげても春川は
いつものように微笑むだけだった。
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