アッファシナンテ

春川「お嬢様と崎本様が
お2人で暮らす事、勝手ながら
旦那様にお話させて頂きました。
初めは困惑されておりましたが
今は旦那様も応援して下さっています。
その際、私は旦那様に退職願を
お渡しました。ですが、旦那様は
お嬢様がいつ戻ってきてもいいようにと
今でも私を藤堂家の執事として
雇って下さっております。
ですから、私は今でもお嬢様の
執事なのですよ。お困りになった事が
あれば、なんなりとお申し付け下さい。」

知りたい事を全て教えてくれる。
聞かなくても答えてくれる。

心地よかった。
春川のそばが1番、安心出来た。

ずっとずっと隣にいる事が
当たり前だったから。

話したい話が沢山あった。
嬉しかった事。悲しかった事。
春川に全部聞いて欲しかった。

いつだって連絡出来た。
でも、私がそうしなかったのは
崎本さんの事が好きだから。
< 405 / 540 >

この作品をシェア

pagetop