アッファシナンテ

隼也は似合わない真っ赤な花の
花束を手に持っていた。

遼「珍しいな、持って帰るのか?」

隼也「帰らない。」

遼「誰からの花束?」

隼也「俺からの花束?」

遼「は?意味分かんねぇ。」

隼也「お前に。」

遼「益々、意味が分からない。」

隼也「辞めるんだろ?今日で。」

遼「何で知ってるんだよ?」

隼也「何も気付かない訳ないだろ。
最近のお前は変だった。
やたらと、下のヤツらに優しくして
詰め込みみたく色んな事教えて
指名も...どんどん減らして
俺が気付かない訳ないだろ?
オーナーに問い詰めたら話してくれた。」

遼「そう。」
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