アッファシナンテ

翌朝、洋服に着替えリビングへと
やって来た花恋は昨日の
表情が幻かのように晴れやかな
表情をしていた。

遼「体調は良くなった?」

花恋「ええ。昨日はごめんなさい。
今日はとても元気よ。」

遼「そう。それなら良かった。
朝食を食べたら出掛けよう。」

花恋「ええ、そうね。」

最後の食卓。最後の食事。
花恋にバレないように
ほんの少しだけ豪華な食事を用意した。

最後の晩餐とはよく言ったものだ。
最後の最後くらい少しいいものを
食べたいと思うのは人間の本質らしい。
< 426 / 540 >

この作品をシェア

pagetop