アッファシナンテ

春川「だから、15分前に起こしに来た。
おはよう。花恋。」

本当に心臓に悪い。
春川は執事と恋人。
その両方ともを完璧にこなす。
それでいて使いこなし方が
上手すぎるせいで、私の心臓は
馬鹿になっちゃうんじゃないかと
思うほどドキドキさせられる。

最近、私が知った事。

花恋「心臓に悪いわ、春川。」

春川「知ってるよ。
それを狙ってやってるから。
花恋がもっと俺を好きに
なればいいのにって。」

春川は意地悪だ。

春川「嘘。本当は1秒でも長く
花恋と恋人としての時間を
過ごしたいっていう俺のワガママ。
早くに起こしてごめん。」

それでいて、こんな言葉を平気な顔して
言えてしまうロマンチストだ。
< 440 / 540 >

この作品をシェア

pagetop