アッファシナンテ
ーガチャ

ずっと開かなかった扉が開く。

春川「お嬢様!!もう少し
お休みになられた方が...」

花恋「平気よ。元気なのよ...体はね。」

弱々しくそう呟くお嬢様を見て
私は堪らず抱き締めた。

花恋「...ちょっと!春川。
あなたはまだ勤務中よ!」

春川「分かっております!
...ですが...触れられずには
いられないのです。」

花恋「...本当なの?
彼が死んでしまったなんて
信じられないわ。
...だって彼は最後に私に言ったわ。
またいつかどこかで会おうって。
彼は約束を守る人間よ。」
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