アッファシナンテ
~花恋side~
20時になる10分前。
慌てた様子の光
ダイニングの扉を開けた。
光「ごめん、花恋。待たせて。」
花恋「平気よ。お父様もまだ
来ていないわ。」
光「そっか、よかった。」
光は立ち上がると
グラスにシャンパンをついだ。
花恋「何してるの?」
光「え?」
花恋「何故、あなたが
シャンパンを入れているの?」
光「旦那様が来たらすぐに
乾杯出来た方がいいだろ?」
私は光がついだシャンパンの
入ったグラスをお盆へと戻すと
新しいグラスを取り出した。