アッファシナンテ
父「花恋。光。待たせて悪かったね。」
光「いえ。」
父「早速、始めようか。
光、シャンパンをついでくれるかい?」
光「え?」
父「たまにの事だ。
息子として酒くらい
ついでくれてもいいだろ。」
光「はい。かしこまりました。」
父「花恋。」
花恋「はい。」
父「光が執事でなくとも
やってはいけない事はないんだよ。
敬意を表しグラスに酒をつぐ。
お前を愛し心配する。
主として使用人を気遣い。
どれも全て大切な事だ。」
お父様の言葉は最もだ。
主と執事。その線引きを
していたのは私の方なのかもしれない。