マスカレード ~素顔の仮面~
「話すことなんて何もないから断ってんだよ。分かんねぇのか?」
「取材に応じていただけないので分かりません」
「なに・・?」と及川博人が呟いた途端、彼の目がギラッと光った気がした。

同時に、隣にいる男性――さっき及川博人が名刺を渡した――が、彼を制するように腕に手を伸ばした。

「博人」
「俺は女を殴らねぇよ。勝気で強気な女でもな」と及川博人は言うと、男性の手を振りほどいた。
男性は、そのまま大人しく引き下がった。

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