メロンソーダ。。。

その瞬間
ハルトの後ろ姿を私の腕が包んでいた

おっきい背中

細くて華奢に見えるけど筋肉がついたカラダ

日に焼けた腕

ハルトの鼓動が伝わってきた



「ずっと不安だった」

ハルトがボソっと言った


私は黙ってた


「ずっと待ってた、お前がこーしてくれるの
今日もお前の顔見たくて、
オムライス食べに来たと、思う
オレ、情けねー」



ハルトが私に弱音を吐いてくれたことが
少し嬉しかった



「何もしてあげれなくて、ごめんね
ずっと見てた
ハルトのこと
1番近くで支えたかったのに
なんて声掛ければいいのか、
何していいか、わかんなかった」


ハルトを包む腕に力が入った


「ごめん、今、お前の顔見れないから
このまま言わせて…
いつもありがとう
疲れてても不安でも
毎日お前の笑顔見ると頑張れる
お前がマネージャーなってくれなかったら
オレ、どーなってたかわかんない…
明日も、これからも、ずっと
オレの近くにいて…」


「…うん、いるよ
ハルトと一緒にがんばりたい」


私がそう言うと
ハルトは、ゆっくり私の腕を解いて

「ごめん
今、お前と向かい合えない…
お前の顔見たら、オレ…
なんでもない…」


そう言ってハルトは
ベランダから自分の部屋に帰った


「おやすみ!ハルトならできるよ!」
私が励ますと

「ありがと、おやすみ」
ハルトは振り向かないで手を上げた




残された私は
ハルトを抱きしめた腕が震えた


自分でもよくあんなことできたなと思った


腕にハルトの温もりが残った








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