カボチャの馬車は、途中下車不可!?
うわぁ……
初めて会った時もそうだったけど……
この人、いったんスイッチ入ると、とことん饒舌になるんだな。
一気にまくしたてられて、本宮さんはしぼんだ風船みたいにしゅうっと意気消沈して。
よろめきながら、ドアを開けた。
「あぁそれから」
追い打ちをかけるように、大河原さんが続けた。
「以前も何回か、同じようなことがあったな? 別の代理店を使おうとすると、プレゼン辞退や欠席といったトラブルが相次ぐ。結果、帝電のみとの取引が続いているわけだが」
傍からわかるほど、本宮さんの背中がびくびくッと緊張をはらんだ。
「さすがに、長年の伝統とは言え、各部で牽制しあって情報を出し惜しみしている場合ではないと判断した。社長にお伝えして、来週には社内調査委員会を立ち上げる予定だ。まぁ、君には関係ないことだろうが」
がくっと、また一回り小さくなった体が、すごすごとドアの向こうに消えていった。
パタン……
遠慮がちにドアが閉まって。
私と大河原さん、樋口さんが残された。