カボチャの馬車は、途中下車不可!?

「もうプレゼンは終わった。どんな理由があるにせよ、もう一度時間を設けることはできない。そんな余分なことに割く暇はないはずだ」

「でもっ」
言い募ろうとしてくれた樋口さんを、「いいんです!」って止めた。


「大河原さんのおっしゃる通りですから」

そうだ。
もっと密に連絡を取っていれば、こんなことは起こらなかった。

スタッフのことだってそう。

遠慮せず、CDである斎藤さんにもっと突っ込んでおけば、まともに仕事する気がないことには気づけたはずだから。

悔しいけど仕方ない。
この失敗を次に生かせばいい。それだけのことだ。
気持ちを切り替えようと、キュッと唇を引き結ぶ。

そこへ。


「ただ……」

大河原部長がついでのように言った。

「本宮のせいで、飛行機を逃してしまったようだ。次の便を手配するまで、しばらく時間ができてしまった。YKDさんにはその間、私の話し相手になってくれるとありがたいんだが?」
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