カボチャの馬車は、途中下車不可!?
「これで雨降って地固まる、ってことになればいいよね」
「え?」
隣を見ると、美弥子がにんまりしてる。
「新婚生活はどうなの?」
「や、新婚とか、じゃないしっ……避難させてもらってるだけで!」
「いいじゃない、このまま同棲、結婚、て突き進んじゃえば」
「つ、突き進むって……」
「こういうのはタイミングなんだから。勢いが大事。なんだかんだいって、ラブラブなんでしょ? ん? ほら、白状しなさい!」
畳みかけられて、「う……まぁ、激甘、デス」
もごもご言うと、美弥子の目が輝いた。
「ひゃぁ! 何何っ、どんな風に?」
「いい言えるわけないでしょ、そんなこと!」
「いいじゃない、教えてよ。欧米人って、日本人とは愛し方違うイメージがあるのよねっ!」
「美弥子、なんかその言い方ヤラシイんだけど」
「あ、ヤラシイ意味も含むよ?」
「教えるわけないでしょっ!」
のぼせた顔を手で扇ぎながら、話題を変えようと目をウロウロさせた。
「私のことはどうでもよくて、ほら、それより清香ちゃん、今日はどうしてるの? 坂田も来てるけど」
部屋の反対側で、関西支社のメンバーに囲まれてる坂田を目で指す。
「ん、大丈夫。お義母さんがね、久しぶりなんだから楽しんでらっしゃいって言ってくれて。清香の面倒見たいだけだと思うけどね」
そっか、清香ちゃんて、確か初孫になるんだっけ。
特別かわいいんだろうなぁ。